スフィンクスはどんな猫の種類なのかを解説します。
スフィンクスに関する基本データや歴史、特徴と性格、飼い方、似ている猫の種類、値段や入手場所についてわかりやすくシンプルにまとめています。
他の猫の種類については以下の記事をご覧ください。
【猫の種類】全44種の人気で有名な猫を写真付きで一覧にまとめ!
スフィンクスの基本データ
チャートでわかるスフィンクス
スフィンクスの特徴を9つの観点で評価しチャートにしました。
しつけのしやすさ | [3.5/5.0] |
---|---|
手入れのしやすさ | [3.5/5.0] |
毛の抜けにくさ | [5.0/5.0] |
鳴き声の静かさ | [2.0/5.0] |
運動量の少なさ | [3.0/5.0] |
食事量の少なさ | [3.5/5.0] |
なつきやすさ | [5.0/5.0] |
子供適応性 | [4.5/5.0] |
他ペット適応性 | [4.5/5.0] |
表でわかるスフィンクス
スフィンクスの基本的な情報を以下の表にまとめました。
名前 | スフィンクス:Sphynx |
---|---|
出身 | カナダ |
体型 | セミフォーリン |
体重 | ♂オス:3〜5kg ♀メス:3〜4.5kg |
寿命 | 8〜14年 |
毛種 | 無毛種 |
主な毛柄 | ソリッド、タビー、ティップド、パーティーカラー、キャリコ&バイカラー、ポインテッド |
主な毛色 | ブラック ホワイト ブルー チョコ シナモン レッド クリーム |
主な目色 | ブルー アクア グリーン ヘーゼル イエロー ゴールド カッパー オッドアイ |
スフィンクスの歴史
スフィンクスの歴史は1966年にカナダのオンタリオ州で生まれた無毛の猫に始まります。 その猫は「プルーン」と名付けられ、無毛の猫として注目されました。 なおスフィンクスのような無毛の猫は昔から突然変異で時々生まれていましたが、 いずれも品種として認められる前に絶滅してしまったと言われています。
スフィンクスの始まりの猫であるプルーンやその子供は、 古代エジプトの猫の彫刻と見た目が似ていたため「スフィンクス」と呼ばれるようになりました。
現在見られるスフィンクスのベースは、 1975年から1978年にかけてミネソタやトロントで発見されたほぼ無毛の猫と言われています。 その無毛の猫はデボンレックスと交配し、スフィンクスの原型が誕生しました。
毛のない遺伝子は劣性であるため、生まれる猫の中でも毛がない猫は一部でしたが徐々に繁殖が進みました。 1979年には猫の品種登録団体であるTICAにより、猫の種類として「スフィンクス」が登録されました。
歴史のポイント
- カナダで生まれた無毛の猫がスフィンクスの始まりと言われている
- エジプトの猫の彫刻に見た目が似ていることからスフィンクスと呼ばれるようになった
- 無毛の猫が生まれる確率は大きくなかったが、徐々に繁殖して猫の種類として登録された
スフィンクスの特徴と性格
スフィンクスの最大の特徴は無毛であることです。 完全に無毛ではなくうっすらと毛が生えている場合もあります。
顔や首などはシワが寄っていてE.T.の見た目に似ています。 ほお骨が高く、マズル(口元)はプックリと出たような顔つきをしています。 ウィスカーブレイクと呼ばれる頬のくぼみが深いのも特徴的です。
スフィンクスの性格は明るく好奇心が旺盛です。 また、とても賢い猫で飼い主に従順です。 飼い主に非常になつきやすく、一緒に寝たりすることもできるでしょう。
特徴と性格のポイント
- 被毛がほとんどないことが最大の特徴
- まるでETのような特徴的な見た目をしている。
- 明るく好奇心旺盛な性格で飼い主によくなつく
スフィンクスの飼い方
スフィンクスは被毛が無いため体温調整が苦手です。 賢い猫なので自分で適温な環境を探すでしょう。 寒さには特に弱いため、エアコンなどを利用して部屋の温度を調節してあげると良いです。
一般的な猫は被毛により紫外線をカバーすることができますが、 無毛のスフィンクスは紫外線の影響を受けてしまいます。 日差しが強い日は紫外線に当たらないように気遣ってあげましょう。
スフィンクスの毛はほとんど無いため、ブラッシングの必要はありません。 ただし皮膚から出る汗などの分泌物は皮膚のシワに溜まりやすいので、適度にタオルで皮膚を拭いてあげましょう。 お風呂も時々入れてあげると皮膚をキレイに保つことができます。
飼い方のポイント
- 体温調節が苦手なので、エアコンなどで室温を調節してあげよう
- 紫外線を防げる毛が無いので、日差しにできるだけ当たらないようにしよう
- 汗などが皮膚のシワに溜まりやすいので、タオルで拭いてきれいにしてあげよう
スフィンクスと似ている猫の種類
スフィンクスに似ている猫の種類は、デボンレックスが挙げられます。
デボンレックスはスフィンクスの祖先であるため、似ているのにも納得ができます。 顔の形や体のサイズが特に似ています。
スフィンクスとデボンレックスの大きな違いは被毛です。 スフィンクスは無毛ですが、デボンレックスの被毛は短い巻き毛です。
スフィンクスの子猫の値段や入手場所
スフィンクスの子猫を日本で入手するのは難しめです。
ペットショップでスフィンクスの子猫を見つけることはほとんどできないので、
入手する場合はスフィンクスを取り扱っているブリーダーからになるでしょう。
スフィンクスの子猫の流通量はとても少ないので、 スフィンクスの子猫の価格設定は取り扱っているブリーダー次第な部分が大きいです。
参考ですが30万円前後の値段設定が多いようです。日本では希少な猫のため、価格は高めですね。
参考文献
- Sphynx:TICA (英語サイト)
- Sphynx:cattime.com (英語サイト)
- まるごとわかる 猫種大図鑑(書籍:Amazon)