オシキャットはどんな猫の種類なのかを解説します。
オシキャットに関する基本データや歴史、特徴と性格、飼い方、似ている猫の種類、値段や入手場所についてわかりやすくシンプルにまとめています。
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オシキャットの基本データ
チャートでわかるオシキャット
オシキャットの特徴を9つの観点で評価しチャートにしました。
しつけのしやすさ | [4.0/5.0] |
---|---|
手入れのしやすさ | [4.5/5.0] |
毛の抜けにくさ | [4.0/5.0] |
鳴き声の静かさ | [3.0/5.0] |
運動量の少なさ | [2.5/5.0] |
食事量の少なさ | [2.5/5.0] |
なつきやすさ | [4.0/5.0] |
子供適応性 | [4.0/5.0] |
他ペット適応性 | [4.0/5.0] |
表でわかるオシキャット
オシキャットの基本的な情報を以下の表にまとめました。
名前 | オシキャット:Ocicat |
---|---|
出身 | アメリカ |
体型 | セミフォーリン |
体重 | ♂オス:3.5〜6.5kg ♀メス:3〜5.5kg |
寿命 | 10〜15年 |
毛種 | 短毛種 |
主な毛柄 | スポッテッドタビー |
主な毛色 | ブラック ホワイト ブルー チョコ シナモン |
主な目色 | ブルー グリーン ゴールド カッパー オッドアイ |
オシキャットの歴史
オシキャットはアメリカで人為的に作られた猫の種類です。
1964年にアメリカのブリーダーがアビシニアンと同じ色のポイント模様を持つシャム(サイアミーズ)生み出そうとしていたところ、 偶然生まれた斑点模様の猫がオシキャットの始まりと言われています。
その猫はトンガと名付けられましたが、珍しいスポッテッドパターンの被毛により注目されました。 その後、同じ様な猫を生み出そうと繁殖が計画的に実施されました。 アビシニアンとシャムだけでなくアメリカンショーヘアも掛け合わされ、 オシキャットという品種が作られました。
「オシキャット」という種類名は、「オセロット(Ocelot)」という山猫に似てることから名付けられたと言われています。
1986年には猫の品種登録団体であるTICAにより正式に猫の品種として登録されました。
歴史のポイント
- オシキャットはアビシニアンとシャムから人為的に生み出された
- 斑点模様の被毛が注目され、計画的にブリーディングが行われた
- 1986年には正式に猫の品種として登録された
オシキャットの特徴と性格
オシキャットの特徴はスポッテッドパターンの被毛です。 アビシニアンとシャムの掛け合わせにより、偶然ヒョウ柄のようなスポット模様になりました。
耳は大きめで口元(マズル)や顎がしっかりとしています。 体は大きめで筋肉質です。 顔と体の見た目からオシキャットは野性的に見えます。
オシキャットはワイルドな見た目ですが、とても甘えん坊でフレンドリーな性格です。 人間好きで従順なので飼いやすい猫と言えます。
特徴と性格のポイント
- 一番の特徴はヒョウ柄のようなスポット模様の被毛
- 体は筋肉質で野性的な見た目をしている
- フレンドリーで従順な性格なので飼いやすい
オシキャットの飼い方
オシキャットの被毛は短く手入れは簡単です。 時々ブラッシングをして抜けかけの毛を取り除いてあげると良いでしょう。 お風呂もめったに必要ではないでしょう。
オシキャットの体型はセミフォーリンタイプですが、 大きめで筋肉質な体型です。 元気を余らせないようにたくさん運動させてあげましょう。 上下運動ができるキャットタワーなど遊具を用意してあげると良いでしょう。
オシキャットは寂しがりやで孤独が苦手です。 一匹の状態で放置してしまうとオシキャットのストレスになるので気をつけましょう。 また、恥ずかしがり屋で繊細なところがあるので、 できるだけ落ち着いて生活できるように気遣ってあげましょう。
飼い方のポイント
- 被毛の手入れは簡単で、時々のブラッシングで大丈夫
- 筋肉質な体に見合う運動しやすい環境を整えてあげよう
- 繊細な性格なのでストレスにならないよう気遣ってあげよう
オシキャットと似ている猫の種類
オシキャットに似ている猫としては、エジプシャンマウやベンガルが挙げられます。
オシキャットのスポット模様は、 アビシニアンとシャムを掛け合わせて生み出された人為的な被毛パターンです。 対して、エジプシャンマウの斑点模様の被毛は、長い年月を掛けて自然に生み出されたパターンです。
オシキャットとエジプシャンマウの体格はよく似ていて、 どちらも筋肉質で引き締まった体をしています。
ベンガルはオシキャットと同様に野生的な見た目をしています。 被毛はどちらもスポット模様です。 ベンガルは野生猫のアジアンレオパードから派生して生み出された猫なので、 野生の血が少なからず流れています。
オシキャットはセミフォーリンタイプの体型に対して、 ベンガルはロング&サブスタンシャルタイプの体型で、 オシキャットよりも少しガッシリとした見た目です。
オシキャットの子猫の値段や入手場所
オシキャットは日本のペットショップで見かけることはほとんどありません。
扱っているブリーダーもかなり少ないので、お気に入りのオシキャットを探すのは簡単ではありません。
日本でオシキャットの子猫を入手する場合は、ブリーダーからの入手になる可能性が高いです。 オシキャットの子猫の値段相場としては、20~30万円といった価格帯です。
オシキャットは日本では珍しい品種なので、ブリーダーから出されても高めの価格設定がされていることもよくあります。
参考文献
- Ocicat:TICA (英語サイト)
- Ocicat:cattime.com (英語サイト)
- まるごとわかる 猫種大図鑑(書籍:Amazon)