キムリックはどんな猫の種類なのかを解説します。
キムリックに関する基本データや歴史、特徴・性格、飼い方、似ている猫の種類、値段や入手場所についてわかりやすくシンプルにまとめています。
他の猫の種類については以下の記事をご覧ください。
【猫の種類】全44種の人気で有名な猫を写真付きで一覧にまとめ!
キムリックの基本データ
チャートでわかるキムリック
キムリックの特徴を9つの観点で評価しチャートにしました。
しつけのしやすさ | [4.5/5.0] |
---|---|
手入れのしやすさ | [2.5/5.0] |
毛の抜けにくさ | [2.0/5.0] |
鳴き声の静かさ | [3.5/5.0] |
運動量の少なさ | [3.0/5.0] |
食事量の少なさ | [3.5/5.0] |
なつきやすさ | [4.0/5.0] |
子供適応性 | [4.0/5.0] |
他ペット適応性 | [4.5/5.0] |
表でわかるキムリック
キムリックの基本的な情報を以下の表にまとめました。
名前 | キムリック:Cymric |
---|---|
出身 | イギリス |
体型 | コビー |
体重 | ♂オス:3〜6kg ♀メス:3〜5kg |
寿命 | 8〜14年 |
毛種 | 長毛種 |
主な毛柄 | ソリッド、タビー、ティップド、パーティーカラー、キャリコ&バイカラー、ポインテッド |
主な毛色 | ブラック ホワイト ブルー レッド クリーム |
主な目色 | ブルー グリーン ヘーゼル カッパー オッドアイ |
キムリックの歴史
キムリックは猫の品種であるマンクスの長毛種版です。 マンクスがマン島で繁殖していく過程で突然変異が起こり、 短毛種のマンクスとは異なる長毛種の品種が生まれました。
品種名である「キムリック」は、 マン島の近くにあるウェールズ地方の別名が「キムリー」であることから名付けられました。
1979年に猫の品種登録団体であるTICAがキムリックを猫の品種として登録しました。 なお同じ年にマンクスも登録されています。 TICA以外の猫種登録団体の中にはキムリックをマンクスとして登録しているところもあります。
歴史のポイント
- イギリスの孤島であるマン島が出身
- マンクスが突然変異して長毛種となったのがキムリック
- 1979年に猫の品種として登録されたが、猫種登録団体によってはマンクスとして登録されている
キムリックの特徴と性格
キムリックはマンクスが長毛種になった猫の種類です。 被毛の長さ以外は特徴も性格も同じです。
一番の特徴はしっぽがほとんどないことです。 しっぽがほとんどない猫の品種ではマンクスとキムリックしかいません。
体が短く、頭や目、耳、お尻が丸いことから、 全体的に丸みを帯びた見た目の猫です。
キムリックは温厚で愛情深い性格の猫です。 静かな猫ですが小さな鳴き声でおしゃべりすることもあります。
特徴と性格のポイント
- キムリックはマンクスの長毛種版
- しっぽがほとんど無いことが最大の特徴
- コビータイプの体型で全体的に丸みを帯びている見た目
- おっとりと温厚で静かな性格
キムリックの飼い方
キムリックはほとんどしっぽが無い品種ですが、 しっぽの付け根には神経が通っているのでお尻周辺は繊細な部分です。 触るときは慎重に扱いましょう。
キムリックの被毛は長毛ですが、もつれが少なく手入れは簡単です。 不要な毛を取り除いてあげられるように週に2~3回ブラッシングしてあげると良いでしょう。
キムリックはマンクス同様おっとりとした温厚な猫です。 騒がしいのが嫌いでストレスになりやすいので、落ち着いた環境で過ごせるようにしてあげましょう。
飼い方のポイント
- しっぽ周辺はデリケートなので気をつけて扱おう
- 長毛の手入れとして週2~3回はブラッシングをしてあげよう。
- 騒がしいのがストレスになるので落ち着いた環境にしてあげよう
キムリックと似ている猫の種類
キムリックと似ている猫の種類はマンクスやペルシャが挙げられます。
マンクスとキムリックとの違いは被毛の長さだけなので、 体型や顔つき、性格は同じです。 キムリックは長毛種でマンクスは短毛種です。
キムリックは希少な品種で、 キムリック同士の交配でも長毛の子猫が生まれる確率は1/3以下と言われています。
ペルシャはキムリックと同じくコビータイプの体型で長毛種なので、 体の見た目が似ています。 ペルシャの方がキムリックよりも被毛が長めでボリュームがあります。
ペルシャは顔つきに特徴があるので、キムリックとの見分けは簡単にできます。
キムリックの子猫の値段や入手場所
日本でキムリックを入手するのはとても困難です。
日本のペットショップで見つけることはできないと思ったほうが良いです。 日本のブリーダーによるキムリックの取扱いもほぼありません。
どうしてもキムリックの子猫が欲しい場合は海外からの輸入に頼るしかありませんが、 海外でもキムリックの取扱いはかなり少ないです。
海外に気に入ったキムリックがいたとしても、海外から輸入するには手間もお金もかかるのでとても大変です。
参考文献
- Cymric Shorthair:TICA (英語サイト)
- Cymric:cattime.com (英語サイト)
- まるごとわかる 猫種大図鑑(書籍:Amazon)