バーミーズはどんな猫の種類なのかを解説します。
バーミーズに関する基本データや歴史、特徴・性格、飼い方、似ている猫の種類、値段や入手場所についてわかりやすくシンプルにまとめています。
他の猫の種類については以下の記事をご覧ください。
【猫の種類】全44種の人気で有名な猫を写真付きで一覧にまとめ!
バーミーズの基本データ
チャートでわかるバーミーズ
バーミーズの特徴を9つの観点で評価しチャートにしました。
しつけのしやすさ | [4.0/5.0] |
---|---|
手入れのしやすさ | [5.0/5.0] |
毛の抜けにくさ | [4.0/5.0] |
鳴き声の静かさ | [4.0/5.0] |
運動量の少なさ | [3.0/5.0] |
食事量の少なさ | [3.5/5.0] |
なつきやすさ | [5.0/5.0] |
子供適応性 | [4.0/5.0] |
他ペット適応性 | [4.0/5.0] |
表でわかるバーミーズ
バーミーズの基本的な情報を以下の表にまとめました。
名前 | バーミーズ:Burmese |
---|---|
出身 | ミャンマー |
体型 | コビー |
体重 | ♂オス:3〜5.5kg ♀メス:3〜5kg |
寿命 | 10〜16年 |
毛種 | 短毛種 |
主な毛柄 | シェーディング(薄っすらとしたポイント模様) |
主な毛色 | ブラック ブルー チョコ |
主な目色 | イエロー ゴールド |
バーミーズの歴史
バーミーズは1930年にウォンマウと名付けられたメス猫に始まります。 そのメス猫はミャンマー地方から船に乗ってアメリカに持ち込まれた猫で、アメリカ人のトンプソン博士の手に渡ります。
多くのブリーダーがウォンマウは濃い茶色のサイアミーズ(シャム猫)だと思っていましたが、 トンプソン博士はサイアミーズではないと主張しました。
サイアミーズよりも体が小さく、丸みを帯びた顔と小さなマズル(口元)が特徴的であるとして、トンプソン博士が繁殖をはじめました。 ウォンマウはオスのサイアミーズと共に育てられ、ベージュやブラウンの子猫を産みました。 トンプソンの調査によると、バーミーズ特有のセーブル(茶色)カラーはバーミーズの遺伝子によるものであることがわかりました。
1936年には猫の血統登録機関であるCFAにより猫の種類として認められましたが、 品種としてサイアミーズ(シャム猫)に近すぎるということから、一度撤回されました。 品種認定が一度撤回されましたがその後も繁殖は続けられ、1953年には再び品種としてCFAにより承認されました。
歴史のポイント
- 1930年にミャンマー地方からアメリカに渡ったメスネコがルーツ
- アメリカ人のトンプソン博士を中心に調査と繁殖がなされた
- 品種の認定が一度は撤回されたが、1953年にはCFAにより正式に猫の種類として承認された
バーミーズの特徴と性格
バーミーズは丸みのあるコビータイプの体型です。犬でいうとブルドックのような感じで丈夫で筋肉質です。
多くバーミーズは深みのある茶色の被毛で、目の色はイエローかゴールドなのが特徴です。
性格はとても甘えん坊と言われています。ひざの上に乗ってきたり一緒にベッドで寝たりすることがよくあるでしょう。 猫と常に一緒にいたい人にとっては最適な猫です。
特徴と性格のポイント
- 犬のブルドックのような丸みのある筋肉質な体型
- 被毛は濃いセーブル(茶色)カラーが一般的で、目の色はイエローかゴールド
- とても甘えん坊な性格でバーミーズの方から寄ってくることが多いかも
バーミーズの飼い方
バーミーズの光沢のあるサテン質の被毛はほとんどメンテナンスを必要としないので、 週に1度ブラッシングをしてあげるだけで良いです。
バーミーズは誰かと一緒にいるのが好きで、孤独を嫌がる猫と言われています。 家を長く空けることが多い場合は、他の猫やペットを一緒に飼ってあげるということを検討しても良いでしょう。
すでに記載している通りバーミーズはとても甘えん坊な性格の猫なので、存分にかまってあげましょう。
飼い方のポイント
- 被毛のメンテナンスはあまり必要ないのでブラッシングは時々で大丈夫
- 孤独を嫌うので一匹でいさせる時間を少なくしよう
- 甘えん坊なのでたくさん相手をしてあげよう
バーミーズと似ている猫の種類
バーミーズと似ている猫の種類としては、バーミーズから派生しているボンベイとトンキニーズが挙げられます。 なおバーミーズはサイアミーズと多く交配を重ねているのでサイアミーズと似ているかと思いきや、 体型はそれぞれコビータイプとオリエンタルタイプで見た目ではだいぶ異なります。
ボンベイはブラックカラーで体型はセミコビータイプです。目の色はバーミーズとほとんど同じです。 見分けるポイントは被毛のカラーで、黒色だったらボンベイ、セーブル(茶色)カラーだったらバーミーズです。
トンキニーズはバーミーズよりもほっそりとしていますが、顔の形や被毛のカラーがとても似ています。 トンキニーズはバーミーズと違い目の色はブルーカラーが多いです。
バーミーズの子猫の値段や入手場所
バーミーズの入手は日本ではとても難しいです。
ペットショップでバーミーズの子猫を発見できることはほとんど無いでしょう。
バーミーズを扱っている日本のブリーダーもかなり少ないです。
バーミーズを入手したい人は、海外から輸入することを考えたほうが現実的です。
ただし、海外からの輸入では猫ちゃんの値段にプラスして輸入のための諸費用や諸手続きが必要になるので大変です。
なお、アメリカにおけるバーミーズの子猫の値段はおよそ10〜15万円程度が多いです。
参考文献
- Burmese:TICA (英語サイト)
- Burmese:cattime.com (英語サイト)
- まるごとわかる 猫種大図鑑(書籍:Amazon)