ターキッシュアンゴラはどんな猫の種類なのかを解説します。
ターキッシュアンゴラに関する基本データや歴史、特徴と性格、飼い方、似ている猫の種類、値段や入手場所についてわかりやすくシンプルにまとめています。
他の猫の種類については以下の記事をご覧ください。
【猫の種類】全44種の人気で有名な猫を写真付きで一覧にまとめ!
ターキッシュアンゴラの基本データ
チャートでわかるターキッシュアンゴラ
ターキッシュアンゴラの特徴を9つの観点で評価しチャートにしました。
しつけのしやすさ | [4.0/5.0] |
---|---|
手入れのしやすさ | [3.5/5.0] |
毛の抜けにくさ | [3.5/5.0] |
鳴き声の静かさ | [3.5/5.0] |
運動量の少なさ | [3.0/5.0] |
食事量の少なさ | [3.5/5.0] |
なつきやすさ | [4.5/5.0] |
子供適応性 | [3.5/5.0] |
他ペット適応性 | [3.5/5.0] |
表でわかるターキッシュアンゴラ
ターキッシュアンゴラの基本的な情報を以下の表にまとめました。
名前 | ターキッシュアンゴラ:Turkish Angora |
---|---|
出身 | トルコ |
体型 | フォーリン |
体重 | ♂オス:3.5〜5kg ♀メス:3.5〜4.5kg |
寿命 | 12〜18年 |
毛種 | 長毛種 |
主な毛柄 | ソリッド、タビー、ティップド、パーティーカラー、キャリコ&バイカラー |
主な毛色 | ブラック ホワイト ブルー レッド クリーム |
主な目色 | ブルー グリーン ヘーゼル ゴールド カッパー オッドアイ |
ターキッシュアンゴラの歴史
ターキッシュアンゴラはトルコで自然発生した長毛種の猫です。 トルコの首都であるアンカラの古い呼び名から、長らく「アンゴラ」という名称で呼ばれていました。
ターキッシュアンゴラは16世紀にはすでに存在していたと考えられています。 トルコからフランスなどのヨーロッパに輸出され、ヨーロッパでは上流階級の貴族の間で人気でした。
途中、ターキッシュアンゴラはペルシャの繁殖で利用されていたことや 第二次世界大戦により一時は頭数がかなり減ってしましました。 そこでトルコ政府やトルコの動物園は、ターキッシュアンゴラの保護のために繁殖プログラムを行いました。 1960年代にはトルコの動物園で飼われていたアンゴラがアメリカに輸出され、 アメリカでも計画的にブリーディングされました。
1972年には猫の品種登録団体であるCFAにより「ターキッシュアンゴラ」として登録されました。
歴史のポイント
- 16世紀よりも前にトルコで自然発生した
- トルコの首都アンカラの古い名称から、長い間「アンゴラ」という名で呼ばれていた
- 一時は絶滅しかけたが、トルコ国内やアメリカでの繁殖で頭数が復活した
ターキッシュアンゴラの特徴と性格
ターキッシュアンゴラの特徴は、柔らかな長い被毛と優美な顔立ちです。 ややつり上がったアーモンド形の目と垂直に大きくとがっている耳が印象的です。
被毛がフワフワとしていて体はほっそりには見えませんが、 骨格は細くフォーリンタイプの体型です。
ターキッシュアンゴラはバレリーナの様に機敏と言われており、 筋肉質で運動が得意です。
ターキッシュアンゴラの性格は愛情豊かで、遊び心がある猫です。 ヒザや肩の上に乗ってくる子や、飼い主の近くで寝る子も多いでしょう。
特徴と性格のポイント
- 柔らかい長毛と美しい顔立ちが特徴
- 体はほっそりとしているが筋肉質で運動が得意
- 愛情豊かな性格で、飼い主によくなつく
ターキッシュアンゴラの飼い方
ターキッシュアンゴラはとても賢いため、いたずらをする場合があります。 機嫌が悪いときや飼い主の気を引きたい時にはいたずらをしがちなので注意しましょう。
ターキッシュアンゴラはとても運動が得意で、高い場所に登るのが好きな子が多いと言われています。 落ちてしまうと危ないモノは高いところに置かないようにしましょう。 背の高いキャットタワーを設置してあげて、高い場所に行ける環境を整えてあげましょう。
ターキッシュアンゴラの被毛は長いですが、質感はシルクのように柔らかいので毛のもつれは少ないです。 そのため被毛の手入れは比較的簡単です。 抜けかけの毛を取り除いてあげるために1日1回程度はブラッシングしてあげましょう。
飼い方のポイント
- 賢いいたずらに注意しよう
- 高いところに登れる環境を整えてあげよう
- 抜けかけの毛を取り除くために1日1回はブラッシングしてあげよう
ターキッシュアンゴラと似ている猫の種類
ターキッシュアンゴラに似ている猫の種類は、ソマリが該当します。
ソマリはアビシニアンのロングコートタイプです。
ソマリはフォーリンタイプのほっそりと引き締まった体型で、被毛は長毛です。 ターキッシュンゴラもフォーリンタイプの体型で長毛なので、 ソマリとターキッシュアンゴラは体格の見た目が似ています。
ソマリは茶色系の被毛が多いですが、ターキッシュアンゴラの被毛の色は様々です。 顔立ちの見た目は似ていないので、ソマリとターキッシュアンゴラの見分けは簡単です。
ターキッシュアンゴラの子猫の値段や入手場所
ターキッシュアンゴラの子猫を日本で入手するのは残念ながらかなり難しいです。
ターキッシュアンゴラは日本ではほとんど流通しておらず、
ペットショップ、ブリーダーのどちらを探してもほとんど見つけることができません。
ターキッシュアンゴラをなんとかして入手したい場合は、 海外から輸入することを検討したほうが良いでしょう。
海外から猫を輸入する場合は、諸経費がかかることや手続きの手間のため大変ですが、
日本での入手が難しいので仕方がありません。
なお海外では、ターキッシュアンゴラの子猫は15万円前後の価格で流通することが多いようです。
参考文献
- Turkish Angora:TICA (英語サイト)
- Turkish Angora:cattime.com (英語サイト)
- まるごとわかる 猫種大図鑑(書籍:Amazon)